その神社は案外街中にあり、
でも、最近どなたかが封印されていた龍脈の蓋を開かれたらしく・
金の水がこんこんと湧き始めている場所でした。
金龍の神社でしょうか・・
かねたろうも金太郎で、確かに金(きん)には御縁はあります。
実は、私のアシスタントを長年に渡りしてくれていた方が、
「おじいちゃんが氏子総代を務めていた。」
と言ってた話を聞いた神社であった事を思い出しました。
そのおじいちゃんは与謝野晶子とも交友があったとお聞きしています。
御縁があったのでしょうね。
この場所で録音する事になるのかと思いながらも、参拝の為に本殿に向かう。
手を合わせようとすると、
突然鳴り出す私の携帯。
こんなタイミングで。
でも案外これはよくあるケースなのですが、
誰かと思い出てみると・
それは私の故郷のお寺の母さんからの電話でした。
私が毎年桜や月見のコンサートでお世話になっているお寺です。
立派なお堂があり、私の中では今回の第一の録音候補に挙がっていた場所でした。
「アメリカに行ってきます!」
しかも・そのスケジュールをお聞きすると、
なんと見事に今回の録音スケジュールとバッティング。
あっさりと強力候補がひとつ消える。
その電話をそばで聞いていた女性エスパーの方が、
どうも直感的に感じるものがあったらしく、
ゆっくりと口を開く。
「どうも・その寺でもこの神社でもないみたい・。」
独特の龍の風が、境内に旋風を巻いているのに後ろ髪をひかれながら、
私達はその場所を早くも後にし、
次の候補場所に車を走らせるのでした。
またまた続く・・。
|