そんなこんなで録音場所が決まりました。
長い間封印されていた場所と言う事もあり、一度挨拶も兼ねて大掃除をさせてもらいに行く話が持ち上がりました。全ての雨戸を開けて長年積もったほこりを払おうと。
そして・その日を調整している間にも不思議な事は起こります。
日程を決めるためにその家に電話を入れると、 つい最近地元のラジオ局が来て、その開かずの間から番組を中継したと言うのです。ずっと封印されていたその部屋はその日久々に雨戸を開け放つ。
ある意味シンクロ・「先を越された!」的な感情が起こる。
皆さんは「水中花」という言葉を聞いた事がありますか・ どうもその番組の中継とは、水中花の取材だったみたいで、この屋敷はその水中花の伝統を護るたぶん・日本最後の家でした。 水中花と言ってもピンと来ない方がほとんどと思われますが、私達の年代の子供の頃の懐かしいキオクに残る、よく縁日の夜店なんかで売られていた、水の中に入れるとゆっくりと開く鮮やかな紙で作られた造花。 それを現在に伝える最後の家だったんです。
くわしいお話を聞くと、どうも親戚の方がその水中花を製造していたらしいのですが、時代の移り変わりと共に次第に運営が厳しくなり、ある事情でこの家の方がその在庫を全て引き取ったという事。 もちろん今はその水中花が縁日の夜店から姿を消して久しく、私もこの話でまたまた子供の頃の懐かしいキオクを甦らせる事が出来ました。
もっとこの家にはお宝が眠ってたりするんでしょうか・
さっきもシンクロの言葉を使いましたが・ このシンクロが起こっている事に、 私は何かに動かされている感じがしていました。
この家を建てたおじいちゃんの気配・
(おじいちゃんに引き寄せられている・・)
「もう一度この部屋の座敷で昔の様な宴を開いてくれ〜!」 って言う叫びが聞こえて来そうな感じでした。
ラジオ局が雨戸を解き放ち、新しい空気を流してくれた。 次は私達・掃除隊の出番!
掃除の日が決まる。 掃除隊のメンバーは、今回の流れのきっかけを作ったこの家の住人・女性エスパーが来れない為代わりの友人・あとこの「ついてる」出現の最初から関わってくれていた、「松尾に真言の曲を書かせろ!」と言った会長さんをツナイでくれた女性・そして私の4名に決まる。
そして・その後もまだまだ不思議な事は続く。
ああ・・今想い出しても不思議な話。
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